「絃(いと)をつなぐ〜未来へ〜邦楽コンサート」終わる





邦楽コンサートを終えて

 七月五日から七日まで被災地での「絃(いと)をつなぐ〜未来へ〜邦楽コンサート」の為石巻・釜石に行ってきました。震災直後より杵屋勝彦さんと被災地での邦楽コンサートをしたいと話をしていましたが、なかなか実現できずにいました。
 きっかけは勝彦さんが今年四月に釜石支所代表の杵家弥多穂さんの紹介で、釜石最後の芸者である藤間千雅乃さんにお会いしたことでした。急に訪ねたため料亭が取れず、仮設の集会所で千雅乃さんの芸にふれ一緒にコンサートをと思われたそうです。お二人に協力をお願いしたところ快諾してくださいました。
 三味線方の東音大宮悟さん、杵屋勝十朗さん。劇団前進座の早瀬栄之丞さん、高橋亜紀さんが参加してくださり当日を迎えました。
初日は石巻。渡波第二集会場でのコンサート。前進座の高橋亜紀さんは石巻の出身で、この震災で多くの方が亡くなられたそうです。小雨の降る中三十名ほどのお客様がいらっしゃり、高橋亜紀さんの「梅は咲いたか」やミニ歌舞伎教室、長唄「靱猿」を演奏しました。
 翌日から釜石。一日目は平田第六仮設団地サポートセンター。六十名ほどのお客様と「三人吉三」のお譲吉三の台詞を体験し大盛り上がりでした。釜石公演から藤間千雅乃さん、杵家弥多穂さんが参加し、舞踊「釜石浜唄」「秋の色種」、長唄「靱猿」を演奏しました。
 二日目は中妻北地区コミュニティ消防センターでした。会場に冷房がなく三〇度を超える気温の中一〇〇名近いお客様においで頂きました。前日のプログラムに加え、弥多穂さんが教えている子供教室九名が参加し、「釜石小唄」「小鍛冶」などを一緒に演奏しました。
 準備期間がほとんどなく不安の中公演を迎えましたが、皆さんに協力してもらい無事全日程終えることができました。特に釜石支所の皆さんには会場探しから楽器運搬、当日の会場作りなど、お手伝い頂き感謝しております。私自身も得ることが多い三日間でした。

杵家 弥佑

大薩摩 杵屋勝十朗さんと

釜石最後の芸者 藤間千雅乃さん 「秋の色種」

出演者紹介

釜石支所と子供教室の皆さんと




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