画期的な研修会 「中学生のための長唄入門」模擬授業





 東京都中学校音楽教育研究会(都中音研)歌唱研究部と世田谷区立中学校教育研究会(世中研)音楽部会との共催で、実演家をゲストティーチャーとして招いて長唄の授業を展開しようという試みの第2弾。計画している2時間扱いの音楽の授業(そのものが画期的なのですが・・・)を、弥佑先生ご自身が試行する、という画期的な試みが、10月9日(土)、杵家会館で行われました。
 当日は、都中音研のメンバー・世中研のメンバーばかりでなく、千葉県松戸市立小中学校の先生方、私立中学高校の先生方、そして杵家のお弟子さんにも多数ご参加いただきました。
 これに向けて編纂されたテキストも、初版本がこの日発刊されました。中学校の音楽教師と実演家とか、いかに協力して限られた時間を有効に使った授業を展開できるか、が大きな課題の一つです。2時間扱いの1時間目の授業を、素人の音楽教師がどのように展開したらよいのか、弥佑先生ご自身の授業から、多くの示唆をいただくことができました。
 1時間目はテキストと映像資料を使って、『長唄の歴史』を教えていただきましたが、参加された今藤政音さんは、この点を特に「良かった!」と評価してくださいました。(この日は途中から、今藤政貴さんも参加され、弥佑先生の指導力を褒め称えておられました。)
 2時間目はいよいよ、”ゲストティーチャーを招いて”の授業です。都中音研の今年度のテーマ「自分の思いを表現できる生徒の育成を目指して」に沿って、ほんの少しでも思いを表現できないか、という要望に応えていただき、富樫の家来達になったつもりで答えたり、弁慶の思いを表現して唄ったりするお稽古をしていただきました。8月の研修の成果もあってより大きな声が聞こえてきました。指揮者がいないので、歌い始める前のひと息の「間」を合わせることが大切であることも、再確認できました。
 「どのように読み上げたら、(義経一行であることが)バレないか・・・」こういった問いかけは、必ずや中学生の心をくすぐることでしょう。そして私達音楽の教師が感じた以上に、生徒達は"長唄"を身近なものとして受け入れてくれることでしょう。
 お弟子の方々にも心よりお礼申し上げます。テキストの案内チラシの作成も進んでいます。ぜひ、お住まいの地域の中学校に「長唄の授業」を勧めていただけたら、と願っています。 

本部 吉田治子




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