長唄の体験授業
東京農業大学第一高等学校中等部音楽科





藤田 順子

 平成23年2月8日火曜日六時間目に本校の柔道場に於いて長唄の二世杵家弥佑先生をお招きして中等部第三学年全員で長唄の体験授業を行った。
 これは音楽の授業で日本の音楽という単元の中の歌舞伎「勧進帳」を取り上げ一時間目はDVDで歌舞伎を鑑賞し、二時間目にその中でも長唄に注目して、長唄の特徴や役割について学んだ後の体験授業であった。
 その二時間目の授業の中では、まったく興味を示さず、つまらない物という概念からなかなか抜け出せずにいた生徒が、実際に長唄を体験して自分では絶対に唄えないと思っていたが実際にやってみると唄えて驚いたという感想が多かった。
 何よりも杵家先生の声の迫力にはみんな驚き、三味線を弾きながらも唄っていらしたことにも生徒は魅了されていたようである。そして先生の生徒に対する接し方も優しく温か味があり、教え方も上手で短時間で生徒の心をつかんでいらしたからこそ、生徒の心にも響いたようである。
 日ごろ正座に慣れていない生徒なので、一番辛かったのは足のしびれだったようで、なおかつ柔道場は暖房の設備がなく、寒さとしびれがネックだったようである。
 それでも作法の大事さは、生徒も感じ取ってくれていたし、日本の伝統的な物を残して、世界の人々に伝えなければならないということもわかり、実り多い時間だったようだ。
 50分という本当に短い時間で約100人の生徒に向けての授業は大変だったと思います。その無理なお願いを快く引き受けて下さり、生徒に感動を与えて下さったことに心より感謝申し上げます。
 以下に生徒の感想を載せます。

 「長唄」は私にとって初めての体験で少し緊張をしてしまいましたが、事前にDVDで鑑賞していたので、少し知識を持って講習に臨みました。しかし、実際受けてみると声と存在感の迫力に圧倒され、声だけでここまでの心情変化や情景を表現出来るのかと驚きました。実技において扇子だけで様々な配慮、工夫がされており、自分がそれに参加できたことを嬉しく思いました。「長唄」という日本古来の文化を私たちに分かるように説明して下さったので、少しではありますが理解をし、興味を持つきっかけになりました。また機会があればもっと長い時間をかけて教えていただきたいです。ありがとうございました。

(女子)




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