喜三久先生講習会「外記猿」





 一月二十三日(土)、今年最初の講習会が、杵家会館で開催されました。申年に因んだ「外記猿」です。
 この演目は、幕が開くと「辻打」という太鼓のソロで曲が始まります。能楽のお囃子とはまるで縁のない太撥ものには珍しいという手です。と言いますのは、笛、鉦、チャッパ、大太鼓、掛け声やかつぎが一切入らない独特のものだそうです。猿ものの九割には入っているという、おどけものにはもってこいの囃子の手ですが、「猿舞」には入っていないということです。
 天天天天テレンという太鼓の後に、三味線の掛け声が入って・トテテントテテントチチントチチンと弾き始めます。
 この掛け声は、流派によって「ハッ」と「ヨーイ」の二通りがあります。(杵家は「ハッ」です。)どちらの掛け声がきても良いように、太鼓打ちは太鼓のまんなかを打ちながら様子をみて全体の流れを調整します。
 又、後半の二上りから段切まで、忙しく囃子が大活躍する曲というお話しでした。
 他に囃子方の掛け声のこと、通り神楽のとこ(歌舞伎の鳴物)、情景描写では間をはずさなければいけないことなどの奥の深いお話がありました。只々、そのお話を聞き入るだけの自分でしたが、唄、三味線、囃子の一体感の大切さを改めて感じることができた講習会でした。
 喜三久先生、沢山の貴重なお話ありがとうございました。

弥佳利

 




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