喜三久先生講習会終わる





 堅田喜三久先生の講習会が行われました。
 今回は、とくにテーマを持たず、先生の自由にお話頂くと言うことで、僕は初めて参加致しました。
 喜三久先生の長年の舞台経験での数々の知識や工夫、又、面白いお話も聞く事が出来ました。お話の途中では、実際に「重陽」と言う鼓の曲の一部を演奏して頂きました。この曲は古典ではなく現代曲で、曲中にとても面白い手がついているそうで、鼓の音だけではなく、調べの握る音、鼓の皮を調子紙で擦る音など、現代曲ならではの発想が面白かったです。
 喜三久先生の鼓といえば、他の方とは比べ物にならない程の音色の良さですがその秘訣には、表皮にも調子紙を貼るそうです。しかし本来調子紙は、裏皮に貼るもので、表皮には、貼ってはいけないそうですが、音色を取るか掟を取るかと言う選択をされたそうです。
 今回一番勉強になったのは、翁千歳三番叟についてです。曲中に様々な決まり事が散りばめられておりお浚い会で到底出せる曲ではないと言う曲の凄さを実感しました。まず曲中で、大皮が、客席に向かって横を向いて打つと言う場面があるそうで、その意味は、まだ楽屋で調べているところを表現しているそうです。その他にも大皷の持つタイミングの決まり等々昔から伝わる意味や、意図が沢山詰まっているのだと知りました。
 今回本物の芸を肌で感じることが出来てとても光栄でした。この貴重なお話を理解して、次の世代に伝えられる様にさらに精進をしていきたいと思いました。

本部 首藤

 
 




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