第6回講習会「お囃子基礎講座」終わる





テルテル坊主への願いも空しく、講習会の日は朝から雨でした。4月24日、降りしきる雨の中、31名の出席者が集まり、堅田喜三久先生をお迎えして講習は始まりました。能囃子と歌舞伎囃子の違いから始まり、歌舞伎囃子に使う楽器の多様さと数の多さに触れられ、小さなものの例として鶯笛、虫の笛を吹かれました。虫の音では1本を口にもう1本を左手に2匹の虫の音を鳴き合わせられたのには、どこから音が出てくるのか一瞬わからないほどでした。左手で鳴かせるのは先生だけの特技ということです。小鼓の説明では、目の前で組み立て、音を左右する調子紙の魔力を実際に音を比較して説明されました。胴の蒔絵にまつわるお話も面白く、皮の説明では、大分以前にNHKのクイズ番組で、皮の材料として「狸・狐・馬」の3択の答えが狐と馬と半々であったことに触れて、皮が馬であることを巧みに印象づけられるのでした。持ち方、打ち方、音の種類を実演され、微妙な音の違いを鮮やかに示されました。大皷は正式には「オオツヅミ」というが、プロのあいだでは「オオカワ」で通っているとのこと。皮は牛。昔は小鼓とオオカワを一人で演奏したこともあったそうで、器用な演奏を見 せてくださいました。締太鼓はその名のとおり、横調を締めるところを実演され、締める前と締めた後の音の違いがまるで違うことに驚きました。


みんな興味津々
なかなかテレツク テレツク ツッテンテンとは
聞こえるように打てません・・・・・・・。

10分の休憩の後は、いよいよ実技。3・4人のグループ毎に小鼓がわたり、先生の説明にあったとおりの持ち方をしようにもうまくゆかず、お囃子教室の皆さんの手を借りて持ち方、打ち方の練習をしました。先生は、一番簡単なパターンとして「娘道成寺」のマリの地、「ポンスタポン」を一緒に打ってみましょうということで、やってみましたがはじめから巧くできません。先生は出席者の間を巡って手を取って教えてくださいました。先生の長いプロ生活でも、全くの初心者にこの様に教えるのは初めてだそうです。締太鼓も太鼓の位置、ばちの持ち方、打ち方を一とおりお囃子教室の皆さんに助けてもらいながら練習した後、「テレツクテレツクツッテンテン」をばちを揃えて打ってみました。思うようにできません。それでも皆さん目を輝かし、先生のご注意も耳に入らないほど。時間はアッという間に過ぎ、予定の時間を過ぎてようよう終了いたしました。お帰りの際の皆さんの声・・・「小鼓がこんなに動くとは思わなかった」、「腕が疲れた」、「もっと時間が欲しい」、「面白かった」、「ためになった」等々。
講習会担当といたしましては、次の機会が遠からず来ることを願っています。

4月というお忙しい月にスケジュールを明けてくだされ、行き帰り共大雨の中を講師を勤めてくださった堅田喜三久先生に深く感謝申し上げます。

講習委員会 杵家 七万理




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