第8回講習会「唄の定型−大薩摩」基礎講座終わる





去る五月十二日、前回の講習に続いて稀音家義丸先生の「唄の講習−大薩摩」の講習が開かれました。二十三名の受講者が出席しました。「綱館」を例曲に取り、大薩摩の個所を順に唄って範を示され、他の曲にもしばしば出てくる「手」を家元先生のお三味線で名称と共に示されました。「外記ガカリ」の弾き方として「五郎」、「綱館」、「外記猿」が曲の内容によって微妙に違うことを説明され、家元はその違いをそれぞれ弾き分けてくださいました。又、唄の「地」の所の三味線の手付けに「本地」「切れ地」「居地」等、他の手付け節つけにも名称がついていることを家元先生の三味線(音響を担当されていた弥佑先生が唄って下さいました)の演奏中に指摘されました。(当日配布した資料参照)
休憩をはさんでいよいよ決まった節つけをお習いすることになり、「綱館」や他の大薩摩物によく出てくる大オトシは音を上げる個所ははっきりとあげること。参加者全員声を揃えて練習しましたが、先生のようにはいきません。同じく本手から押重ねにいたる飾付けは「それェェ」ではじまる「鞍馬山」を練習しましたが、押重ねの中では声を切ってはいけないこと、段切三重では音を上げる個所が二個所あるが省略しないこと、を注意なさいました。決まった節があるものはぜひ覚えてそのとおり唄ってくださいと強調されました。
今回も義丸先生と家元先生が自ら唄、三味線の範を示して熱心に教えてくださり、大薩摩の唄は今まで何回も弾き、唄い、知ったつもりでいましたが、改めてお習いして自分の浅学を恥じるばかりでした。

講習委員会 杵家 七万理




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