義丸先生講習会「熊野」(三)






 十一月五日、三度目の「熊野」の講習会がありました。二年越しの曲です。普段あまり演奏会などに出される曲ではないので、お稽古して戴いて、つい、そのままにしてしまい、講習会の前になり、あわててテープを聞いたり、本を開いたりして、いろいろな御注意を思い出すのがやっと、と云う所でした。
 一つの曲をお稽古して戴いた時、それがその曲の入口に立った時で、それからすべての稽古が始まるのだと思います。くり返しくり返し何年も何年もかけて体の中に少しずつ、とりこまれて行く、それが芸なのだと此頃思います。「熊野」も以前、しっかり稽古して戴いたはずなのに、それっきりにしてしまっていたので、今回、良い勉強になりました。
 四季それぞれにすてきな曲がありますので季節にあわせ、本を出し、音を出して、浚ってみようと思います。来春の桜の季節にはまず、「熊野」を。

本部 弥萩

 
 
 
 




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